「やってないことはないんですが、あるものだけでやらせてもらっているという感じなんです」
「おでんが食べたいんですけど」
「おでん……、余りタネがないです」
「食材が少なくなっているんですね」
「はい、済みません」
「……考えてから動きます」
「よろしくお願いします」
今日(土曜日)の夕方、仕込みをしているとき、電話がありました。
そのとき、上記の会話をしました。
昨日(金曜日)、決戦カレーがたくさん出たので、
大急ぎでカレーの仕込みをする必要があり、
夜は、仕込みをしながらの営業にならざるを得ませんでした。
常連さんがいらしたら、店に入ってもらって
「あるものだけですが」
とお断りをして営業するつもりでした。
実は月曜日、住居を移転します。
月曜の夜は営業できません。
よって、金曜の営業が終了した時点から、
(夜の食材の)仕込みをしないことにしていました。
金曜日はたくさんお客さまがいらしたので、予想以上に食材が減りました。
おまけに、土曜日は決まったお客さまだけのご来店、というのが
最近の通例でした。
……大変申し訳ないことをしました。
完全に私事のせいで、今日は電話をくださったお客さまに
不快な思いをさせたと思います。
このような説明もできませんでしたし。
ピザやパスタ、レギュラーの一品メニューはすぐにご用意できたのに。
ここ1ヵ月、転居のために慌ただしい毎日を過ごしていました。
ギリギリのところを綱渡りするような状況を続けてきましたが、
なんとかやり過ごせていました。
が、今日は……。
11月から態勢を整えて頑張りますので、
何卒ご容赦くださいませ。
お電話をくださったお客さま、申し訳ありませんでした。